たかやまあつこ
1974年沖縄県旧羽地村(現在名護市)生。名護高校、琉球大学卒。元東京都小学校校長。沖縄料理研究家。修学旅行アドバイザー。執筆、講演活動、料理教室(自宅&出張)等で全国を飛び回る。NHKワールド・あさイチ等テレビ出演多数。琉球大学同窓会関東支部長。著作「緑のカーテンの恵みを食べよう」他。
~八重山農林高校卒業生が、千葉県館山で農業に挑む!
~無臭ジャンボニンニクに沖縄の知恵を織り込んで
毎年、各地で発生する大雨被害に、故郷沖縄での台風の怖かった日々が蘇り心痛む。
2年前の千葉での台風被害の後、沖縄石垣市出身、八重山農林高校卒業生の那覇千敬さんから、「めげずに頑張っています。農業に夢をもって、色々と取り組んでいます。小さな島、沖縄の石垣から出てきたのですから負けませんよ。」と、台風後に収穫したというヘチマやゴーヤー、玉葱、ニンニク等が送られてきた。決して、上等ではない。
でも、涙が止まらなかった。雨に呑まれた畑で頑張っている姿が見え隠れし、心の宝物への感謝を込めて作品の一つひとつを握りしめた。
そして、今年、見事な「ジャンボニンニク」が届いた。手の平に抱えるくらいの巨大ニンニク。しかも、無臭だ。「千葉・館山名産にしたい」との熱い想いを込めたお手紙と共に。
私の故郷・沖縄県羽地村(現名護市)の実家では、幼少の頃、甕一杯に丸ごと黒砂糖漬けされたニンニクは、子どもの貴重なおやつだった。運動会練習の時には元気な源だった。泡盛漬けは、父親たちのお酒のお供。元気の秘密だったかも。そんなことを思い出しながら、ワクワクしながら、メニュー開発だ。さあ~、空飛ぶあっちゃんの出番で~す。
まずはご覧あれ!この背比べと太っちょ比べを!
中央真中の白いのが普段私の使用している1個丸ごとニンニク。その右側はジャンボの一粒。更に比べてみよう。一粒比べです。
左がジャンボの一粒、右が普通のもの。
まさに、ニンニクのお相撲さんだぁ~。
生を一口、ガリガリかじると、やや辛みがあって、ニンニクではなくて、玉ねぎをかじっているよう。
早速、保存食作り
① 黒砂糖漬け、②泡盛漬け、③オリーブオイル漬け、④塩麴漬け、⑤醤油漬け、⑥酢漬けに。砂糖漬けと泡盛漬けは、3か月後に楽しみますが、後は、普段の料理に常備使用します。そうそう、ジャンボガーリックも色々便利です。
どれも、これが、ニンニク?とびっくりする触感です。
詳細は、いずれ、ブログで紹介します。
色々楽しんで、ニンニクのエネルギーを体の元気にしましょ!
オリーブ漬け
泡盛と黒砂糖漬け
塩麴漬け
ガーリックに。
沖縄風油みそを沢山作り置きしてトーストに。野菜炒めに等
天ぷらやカナッペに(ナスやズッキーニの円周と同じ大きさ)
サラダにも。
チャーハンにも。
ヒラヤーチー(お好み焼き)をピザ風に。
このジャンボニンニクの匂い(アシリン)は、普通のニンニクの60分の一だそう。
ビタミン類、ミネラル(カルシュウムやカリウム)、葉酸、植物繊維が豊富に含まれているとか。また、普通のニンニクには含まれていない「サポニン」という成分が多く含まれ、アルコール好きにはいいのねえ!
今回ご提供いただいた、ジャンボニンニクづくりの名人の那覇さんは、10月24日、柏にて、体験を兼ねた秋の収穫祭を開催予定。皆さん、応援して下さいねぇ!!
私も料理作って待ってまぁ~す!!